稲垣智子 「嘔吐」 第17回ART-EX 帰国報告展 

大阪府立現代美術センター

poster for 稲垣智子 「嘔吐」 第17回ART-EX 帰国報告展 

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第17回芸術家交流事業ART-EX派遣作家として稲垣智子氏は、2006年11月から2007年2月までの3ヶ月間、アンギャン・レ・バン市アートセンターにて滞在、制作を行いました。本展はその成果をご紹介する帰国報告展です。
稲垣氏は、現実と虚構、自然と人工、美と醜、といった対峙する概念が拮抗する緊張感を表現し、高度に情報化された消費社会に生きる私たちの置かれている状況をあぶり出す作品によって高い評価を得てきました。このたび発表される作品「嘔吐」は、稲垣氏が継続的なプロジェクトとして以前より考察してきた内容を、フランス滞在中に展開した安藤福子氏(服飾デザイン)とのコラボレーションを経て、具体化したものです。
作品は、口から宝石を吐き出すたびに重ねられる衣装によって着膨れていく女性の映像と、実際の衣装とのインスタレーションによって構成されます。宝石に身体的拒否反応を示し、美しいはずの衣装で醜く着膨れる女性のイメージは、何が美しいのかという価値観、あるいは美しくありたいと願う欲望が、もはや単純な図式に回収され得ない、複雑な現代の様相を露呈していると言えるでしょう。それは情報としての価値観に翻弄される私たちの姿かもしれません。
※展示室Aにて展示

【画像:「Sea」(2000) パフォーマンス】

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スケジュール

2007年08月21日 ~ 2007年09月07日
10:00-18:00 開廊

アーティスト

稲垣智子

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